日本ハム有原航平投手(27)が自身2度目となる開幕投手を務めることが決まった。2月21日午後2時21分に、栗山英樹監督(58)が「今年の開幕投手、有原航平投手で行きます」と宣言。開幕戦となる3月20日西武戦(メットライフドーム)での先発起用を発表した。

発表のタイミングを2月21日午後2時21分にした理由は、栗山監督の有原に対する思いが詰まっていた。「開幕投手に関しては去年の段階から選択肢は他にないと思っていましたし、航平に任せると。何か心に残る形で開幕投手を伝えてあげたいと思って、ずっと探っていた。2月21日(午後)2時21分。いろんな意味がありますけど、まずは久しぶりにウチのチームから20勝投手を出す。20勝を目標にすると、なかなかそこに届かないことが多くて、20勝は通過点である、20勝を超えたところで伝えたいという気持ちがあって、今日という日にち、時間を選びました」。

有原が通達を受けたのは、この日の午後0時30分ごろ。3年ぶりの大役へ向けて、有原も「まだ実戦で投げていない中で決めてもらったのは、僕もうれしい。監督さんに、今年の成績で恩返しできたら」と意気込んだ。栗山監督が期待する20勝超えには「監督さんに、そう言ってもらっているのなら、1つでも近づけるように」と力を込めた。チームのオープン戦初戦となる22日巨人戦(タピックスタジアム名護)でも“開幕投手”として今季初実戦に臨む。

有原が初めて開幕投手を務めたのは17年で相手は今季と同じ西武だった。本拠地の札幌ドームで初の大役に臨んだが、5回2/3を6安打6失点(自責4)で黒星を喫した。

今回は敵地での開幕戦。投げ合うのは昨季12勝右腕のニールだが、有原も昨季の最多勝(15勝)投手。「2年連続で優勝していて強力な打線でもあるので、向かっていく気持ちでいきたい」。3年前のリベンジを果たして、チームを2年連続の開幕戦勝利に導く。