非常時にも、日本ハム清宮幸太郎内野手(20)はマイペースを崩さない。28日、千葉・鎌ケ谷の室内練習場で自主トレ。

打撃練習などで汗を流し「特に変わらず、いつも通り。シーズンだと思ってやっています」と、開幕延期や練習試合の中止など、日程の相次ぐ変更にも慌てる様子はなかった。

首都圏を中心に、新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が叫ばれる中でも、生活の不便は感じていない。もともと、外出の少ない「引きこもり型」。鎌ケ谷の寮内では、食事や練習環境に困ることもない。「僕たちは野球をさせてもらえているので(不便など)そういう思いが少ないのかもしれない。僕たちは本当にラッキー。何もできない人たちが多くいるので、本当にありがたいと思っています」と、今の状況を前向きに捉えている。

27日まで、2軍の練習試合に4試合出場した。2軍合流後、最初の試合となった24日西武戦(鎌ケ谷)では右翼席へ“今季1号”を放ち、栗山監督も「あの本塁打は良かったね」と、期待したばかりだ。開幕への先行きは不透明で、28、29日に予定されていた2軍練習試合も中止となったが「試合がないぶん、動画を見たり、そういう時間が増えるかも」。見えないウイルスに細心の注意を払いながら、開幕に備えて、たっぷりと力を蓄える。【中島宙恵】