必ず、開幕ショートをつかみ取る。日本ハム石井一成内野手(26)が23日、千葉・鎌ケ谷でグループ練習後にオンライン取材に応じ、開幕スタメンと遊撃でのレギュラー取りへの思いを問われて、力強く答えた。「全く変わらないです。むしろ、より強くなったと思います」。最短で6月19日開幕を見据えて、目指すべき立場を明確にし、再び照準を合わせた。

2カ月前は、4年目で初の開幕ショートを手中に収めかけていた。打撃好調で強力なライバルとなる中島も左膝痛でリハビリ中だったが、開幕延期に伴って状況は一変。栗山監督も「実際に見て、いい人から行って(試合に出て)もらうというだけの話。前はこうだったとか、比較はしない」と競争をあおる。

中島もコンディションが回復し、平沼も加えて三つどもえの正遊撃手争いが予想されるが、石井の決意は揺るがない。「全試合出場は目標。レギュラーになるためには、1試合も休んではいけないと思っているので」。自主練習期間中には、技術的なレベルアップだけでなく、体力面の強化にも着手。「夏場の連戦で体が動かない時期もあったので」と過去3年の経験からランニングメニューを増やしてスタミナ切れしないよう、手を打った。

3月に結婚したばかりで、食事面などでサポートを受ける夫人に対して「一緒にいる時間も増えたので、そこでいろんな話もする機会が増えたのは良かった」と感謝した。現在は開幕に向けて体のキレを出すメニューにも取り組み始めている。「いつ開幕してもいいように、準備したいと思っている」と力を込めた。【木下大輔】