新キャプテンの楽天茂木栄五郎内野手(26)が自身239日ぶりの実戦で「復活弾」を披露した。1番遊撃でスタメン出場。1点を追う5回無死一塁。DeNA桜井の甘いチェンジアップを右中間席へ2ランをたたき込んだ。実戦出場は昨年10月7日、ソフトバンクとのCSファーストステージ第3戦以来。「練習からそわそわ。地に足が着いていなかった」と2打席連続空振り三振も「強く振ることは意識してきた。いいホームランになった」とフルスイングを貫いた。

5年目の今季、銀次から「Cマーク」を継いだ。気合十分に春季キャンプへ乗り込むも2月中旬にリンパ節炎を発症。コンディション不良も重なり、同月下旬からファーム調整が続いた。3月下旬に実戦復帰を予定も新型コロナウイルスの影響で試合がなくなり、ブランクが空いた。当然、焦りも増したが「三木監督からキャプテンを任せてもらったチームを引っ張らないといけない。元気な姿を見せたい」と自らを奮い立たせ、チーム活動開始の5月8日に1軍復帰。即結果で復調を印象づけた。

三木監督も「本当に能力の高い選手。キャプテンとして発言もしているが、背負いすぎずに良さを出してほしい」と評価。遊撃にはルーキー小深田らの台頭も著しい。新リーダーの躍動が、チーム力をいっそう高めていく。【桑原幹久】