楽天三木肇監督(43)が、先発し3回無失点と好投した松井、2本の適時打を放ったルーキー黒川を評価した。

4三振を奪い1安打にロッテ打線を抑えた左腕に「松井らしい球が投げられていたことはよかった。少し間が空いていろんなことを整理する時間があったというところで強い球も放れていた。スライダーのキレも少し戻ってきたのかなと思う。あまり細かいところは気にせずに、まだ若いので自分の投球をマウンドでするということを心がけてやってもらいたい」と今後の成長に期待を込めた。

松井も含めた開幕ローテについては「現状、則本と涌井はローテの中に確定して入ってくる。他の4つの枠は他の投手にしっかり競争してもらって、松井も含めてしっかり勝ち取ってほしい」と話した。

野手ではドラフト2位ルーキーの黒川が1軍合流初日に2本のタイムリー。指揮官は「若さを出して思い切ってプレーしてくれた。高卒1年目ということを踏まえて考えた時に、いろんな技術も高いものを持っている」と評価。

それでも「プロの世界もそんなに甘くないと思う。今年1年間起きることが、あの子にとって全て大切なこと。例えば1軍でやろうが、ファームでやろうが、どこで野球、仕事をしようが関係なく、この1年をあの子がどう過ごすか、ということになる」と期待を表現した。

「しっかりチームとしても黒川だけじゃないですけど、若い選手がしっかり頑張れる環境をしっかり成長できるようにやっていきたいと、改めて黒川を見たら再確認できました」と若手の芽を育む土台づくりへのヒントを得ていた。