ここには何かが潜んでいるのか。
ソフトバンクは延長10回表に4番栗原の適時打で2点を勝ち越し「ZOZOの呪縛」から解き放たれると思いきや、その裏2死から悲劇が起きた。泉がロッテ・マーティンに同点2ラン。嘉弥真、椎野も流れを止められず、最後は7番手椎野がまさかの暴投でサヨナラ負けを喫した。昨年2勝10敗、今年も●△だったZOZOマリンで説明のつかないドラマ的な散りっぷり。この球場では引き分けを挟んで5連敗となった。
工藤監督は試合後、開口一番「すみません」と頭を下げた。「何とかという思いが投手からも野手からも伝わったが、私も予想してなかった。長く(野球を)やってますが、身にしみました」と肩を落とした。引き分けた前日19日に続いて7投手をつぎ込んだが、結果的にブルペン陣のダメージを増幅させた。負のスパイラルから抜け出せない。
逆襲に向けて切り札を繰り出す。昨季36発を放ったデスパイネが21日についに1軍登録される。この日のウエスタン・リーグ阪神戦で2打数2安打。14日から出場して6試合目でここ3戦連続安打と本来の打撃を取り戻してきた。新型コロナの影響でキューバからの来日が7月にずれ込んだ助っ人が、「ZOZOの呪縛」を解き放ちにやってくる。
工藤監督は最後に言った。「若い選手もいろいろ失敗するが、経験しないと前にも進めない」。この悪夢を無駄にしてはいけない。【浦田由紀夫】



