阪神近本光司外野手(25)にも快音が戻ってきた。1回、先頭での第1打席は左翼フェンス直撃の二塁打。この回は得点に結びつかなかったものの、ヤクルト先発の吉田喜にいきなり重圧をかけた。

2回は1点を先制し、なおも1死満塁の好機で打席が巡ってきて、初球変化球を捉えた。一塁強襲の2点二塁打。藤浪の復活勝利に向け、大きく後押しする一打を「打ったのはカーブ。初球から思い切って打ちにいくことができました」と振り返った。

安打ショーは止まらない。4回には二塁内野安打で、11日DeNA戦以来の猛打賞をマーク。さらに、9回にも中前打。7日広島戦以来、今季3度目の1試合4安打と打ちまくった。

直前の2カード6試合で24打数3安打(打率1割2分5厘)と苦しんでいたが、切り込み役のバットは再び上昇気配。反攻を期すチームにとっても何とも大きい4安打だった。