8月4日の試合前、栗山監督が印象的な限定ユニホームを挙げた。「1年目に優勝した時は黒いユニホームを着て、ロッテ(野手が味方)と間違えて一塁コーチャーに投げたの覚えてる?」。12年8月に登場した「エコユニ」を覚えているだろうか。モノトーンカラーの戦闘服は、選手が過去に試合で着用したユニホームなどを再利用して作製。記憶に残る1勝に大貢献した。

同年8月17日ロッテ戦(札幌ドーム)の4回2死一、二塁。打者稲葉の飛球を中堅手が落球。慌てて一塁へ送球した先に、ロッテの野手はいなかった。悪送球となり、ボールが転がる間に、試合を決める2点が入った。

ロッテのビジターユニホームは黒が基調だが、この日は「エコユニ」と混同しないようにホーム用の白いユニホームを着用。だが中堅手は普段通りに黒いユニホーム目掛けて送球。そこにいたのは、一塁コーチャーの三木内野守備走塁コーチだった-。忍者ユニとも評された「エコユニ」が伝説になった瞬間だった。