DeNAアレックス・ラミレス監督が奇策を仕掛ける。13連戦の3戦目となる3日巨人戦(東京ドーム)でセットアッパーのパットンを先発に起用する。連戦中で先発陣の柱を担う今永、平良が故障離脱中。苦境打破の策としてオープナーを採用するとみられる。

パットンはマイナー時代は通算12試合で先発経験があるが、メジャー、来日後を通じて初先発となる。ここまでは全て中継ぎとしてキャリアを積み上げてきた。来日1年目の17年は62試合、18年は58試合、19年は42試合に登板。今季も勝ちパターンの一角を担うセットアッパーとして31試合に登板し、2勝1敗、9ホールド。ブルペンでフル稼働してきた。

◆オープナー 本来は救援である投手を先発させる作戦、またはその投手のこと。大リーグのレイズは18年に62試合で救援投手を先発させ、17年の80勝82敗から18年は90勝72敗へと躍進に成功した。剛腕投手を1~2回投げさせ、2番手に本来の先発を登板させることが多い。