ヤクルトは、入場者数の規制が緩和された本拠地神宮で、歓喜の初勝利を挙げた。プロ野球史上25年ぶり5度目、球団では初となる先頭打者弾からの3者連続本塁打を放つなど、2カ月ぶりとなる2カード連続の勝ち越しを決めた。高津臣吾監督は「去年からずっと言っているが、なかなか神宮で勝てなかった。昨日もお客さんが増えて勝てなかったことはすごく気にしていた。明日から3日間遠征に出ますけども、ひとつ勝ててよかったなと思う」と話した。

初回に、いきなり先頭からの3者連続本塁打で流れを引き寄せた。その後は5回まで無安打と苦しんだが、6回に無死満塁のチャンスから西田の2点適時打、浜田の内野ゴロ、青木の適時二塁打で4点を奪った。7回には、村上の15号ソロでダメ押し。ファンの前でヒーローインタビューに登場した捕手西田は「久々にこれだけ多くのファンが応援に来てくれて、すごく僕たちの応援になる」と感謝していた。

9回に2点差まで詰め寄られたが、最後はファンからの大きな拍手に背中を押されるように、守護神石山が踏ん張った。指揮官は「もっとたくさんのお客さんの中で、みんなが声を出しながら応援できる日はまだ先かもしれないですけど。そういう声援があっての我々プロ野球だと思うので、また次、お客さんの前でいいゲームができたらなと思います」と勝利を喜んだ。