1軍に初昇格した阪神ドラフト2位の高卒新人、井上広大外野手(19)が即スタメン出場する。「7番右翼」に入った。球団の高卒新人野手のデビュー戦先発出場は、68年川藤以来52年ぶり。高卒新人のデビュー戦安打となれば、58年本間(投手)以来62年ぶり、初本塁打となれば、2リーグ分立後球団初の快挙だ。

井上は初昇格について「すごくビックリしました。昨日の夜に聞いたのでそこから緊張はしていますが、しっかり睡眠をとって今日に向けて体調を整えました」。矢野監督からも声をかけられたといい「『今日からがスタートラインだよ』と言っていただきました。うれしかったですし、思い切って頑張りたいと思います」と意気込んだ。記録的なデビュー戦の相手は中日のエース大野雄。「井上(打撃)コーチからも中日のエースだから『打てなくて当然ぐらいの気持ちで思い切ってやれ』と言っていただきました。結果を出したいという気持ちはもちろんありますが、まずは自分のプレーをできるように。思い切って精いっぱい、頑張りたいと思います」と意気込んだ。

期待の大型スラッガーはウエスタン・リーグで61試合に出場し、打率2割2分2厘、8本塁打、32打点をマーク。本塁打、打点で同リーグ2冠の成績を残していた。平田2軍監督のもと、出場全試合は4番で起用され、未来の大砲候補として英才教育を受けてきた。

3月のオープン戦で2試合の1軍出場はあったが、公式戦での1軍昇格は初めて。ファンも待望していた期待の新人が、初昇格即スタメンで1軍デビューを果たす。