西武の左腕・高橋朋己投手(31)が、現役引退を決めた。20日、会見を行った。プロ8年間で、西武の守護神を担いながら、何度も大けがに見舞われた浮き沈みの激しかった選手人生に終止符を打った。

以下、一問一答。

-最初に

8月に球団の方とお話しさせていただいて、球団と2軍3軍のスタッフの方だけですけど、引退を決意してお話しさせていただきました。8年間、プロ野球選手としては短いんですけど、その8年間の中ですごい濃く、いい時間を過ごせたのですごい幸せで終わることができました。

-決断してからの経緯

とりあえず去年本当だったら首切られていてもおかしくない状況で、今年も育成選手として契約してもらえたので何とか復帰目指してやろうと頑張ったんですけど、どんなことをしても、自分の中でやり尽くしたんですよ。治療だったり、トレーニング、食事、いろいろやり尽くして、最後の最後に投げたBP(打撃投手)でバッティングピッチャーなんですけどものすごい痛みがやっぱりあったので、これだけやっても痛みも変わらないし、これはだめだと自分の中でいい意味で諦めがついて、ここまで契約していただいた球団にクビ切りのときじゃなく、自分からけじめをつけようと思って引退を決意しました。

-決断まで相談は

相談は全くないですね。BPやっているときにめちゃくちゃ痛かったんで、それ投げながら自分の中で決断していました。もう無理だって。

-反応

ここまでやってきてくれて、リハビリだとかそれでも変わらずいろんな選手に接してくれたのが本当に良かったと2軍3軍のスタッフに言っていただいたのが本当に良かったので、腐らずやってきて良かったなという風ですね。

-一番の思い出

ありすぎるっすけどね。一番の思い出。岸さんとキャッチボールやったことです。初めて1軍上がったときに岸さんとキャッチボールやったんですけど、そのとき初登板だったんですけど、それ以上に緊張していました。

-現役生活振り返って

本当に野球選手として仕事をしていなかったのでそれだけは悔いが残りますけど、楽しかったです。

-今後の予定

それもうれしい話ですけど、10月30日に球団が2軍の方で引退試合をしてくれるということで、バッター1人だけですけど、9回に投げさせていただくのでそれまで頑張ろうと思います。

-そこに向けて

ホームベース届くか分からない状態なので、とりあえずあまりにもひどい状況にならないように頑張りたいなという気持ちです。

-選手たちに対する思い

同期、同級生が自分の中で一番大きいですね。増田といい木村もそうですし水口、金子。本当に素晴らしい人たちに恵まれたのがすごい良かったですし、平良みたいな、本当に弟みたいだと思っているんで、そういう後輩が出てきてくれたのがうれしいです。

-ファンに

自分も家帰って試合見たりしているんで、平良が投げるときのタオルとか見てたりしてすごいうれしいし、それと同時に復帰できなくて申し訳ないなと言う気持ちで、待っていてくれてありがとうございますとすいませんという気持ちで今までありがとうございましたということです。

◆高橋朋己(たかはし・ともみ)1988年(昭63)11月16日、静岡県三島市生まれ。加藤学園、岐阜聖徳学園大をへて、西濃運輸から12年ドラフト4位で西武に入団。13年10月8日のロッテ戦でプロ初勝利。14年には29セーブ、15年には22セーブを挙げるも、度重なる故障により19年から育成契約に。プロ通算160試合で6勝5敗52セーブ、防御率は2・74。今季推定年俸は1000万円。174センチ、90キロ。左投げ左打ち。