ソフトバンクのリリーフ陣が万全の「準備」を披露した。11日、ペイペイドームでの全体練習で紅白戦を実施。リバン・モイネロ投手(24)や岩崎翔投手(31)らが好投した。14日からロッテとぶつかるクライマックスシリーズ(CS)に向けての調整で、頼もしい姿を見せた。

この日は救援投手が小刻みに登板した。「勝ちパターン」の岩崎、モイネロに嘉弥真、高橋礼、泉がそれぞれ1回無失点。CSでもベンチ入り濃厚な若手の杉山、椎野も2回ずつを0で抑えた。モイネロは「思ったところに投げられたボールが多く、体のコンディションも確認できました」。工藤監督は「ピッチャーはここの期間でできるのは微調整くらい。これならいける、というものを感じてもらえたら」と、コンディションを維持するブルペン陣にうなずいた。

指揮官は練習開始時に選手を集め「準備」の重要性について説いた。「去年と一緒です。準備が一番大事だと思っている。そこができるかできないか」。昨年も日本シリーズ直前の練習で「体の準備、頭の準備、心の準備」と3つの「準備」を求め、見事に日本一を勝ち取った。「去年とは対戦相手も違うし、優勝して相手を迎える。敵地に乗り込むのとも違う。あらためて、もう1度うながしました」と、短期決戦への心構えを再確認した。

決戦まで残すは2日。12日にも紅白戦を予定し、最後の最後まで余念のない準備で戦いに向かう。【山本大地】

▽ソフトバンク杉山(紅白戦で2回無失点)「登板間隔がだいぶ空いていたので少し不安はありましたが、いい感じで投げられた。CSで投げられるようにアピールして準備していきたい」