オリックスは26日、水本勝己1軍ヘッドコーチ(52)、梵(そよぎ)英心1軍打撃コーチ(40)、入来祐作2軍投手コーチ(48)の就任を発表した。来年1月1日付で着任する。

水本ヘッドコーチは、倉敷工から社会人の松下電器を経て89年にドラフト外で広島入団。91年で引退し、07年から広島のコーチに就任した。16年から2軍監督を務め、17年にファーム日本一にチームを導いた。オリックスでの背番号は88に決まった。「ポテンシャルの高い選手は多い。とにかくチームを強くする。うまくなれるようにしたいです」と、熱く抱負を語った。

梵打撃コーチは三次(みよし)から駒大、社会人の日産自動車を経て05年大学・社会人ドラフト3巡目で広島に入団。即戦力内野手として1年目から123試合に出場し、最優秀新人に輝いた。10年には43盗塁を決めて盗塁王を獲得し、遊撃のゴールデングラブ賞も受賞した。17年に広島を退団し、今季は社会人のJFE西日本のコーチを務めていた。背番号は77に決まった。社会人の指導経験を踏まえ「選手と一緒に汗をかきながらやるのを武器にやってきました。オリックスはいい選手がいるが、現状ではうまくかみ合っていないのかな、という印象。いい打線にできるように監督の方針を聞きながらやっていきたい」と力を込めた。

入来投手コーチはPL学園から亜大、社会人の本田技研を経て、96年ドラフト1位で巨人入団。日本ハム、米国挑戦を経て横浜で08年に現役を引退した。引退後はスタッフとして横浜を支え、テレビCMにも出演。15年からソフトバンクの3軍投手コーチを務め、今季はジュニアアカデミーコーチを務めていた。背番号は82に決まった。「勝ちにつながる戦力であるための取り組みをもう1度見直して、理解をして、そういうプレースタイルを身につけてもらえたらうれしいです」と、1軍を目指す投手陣を育てていく。