復活ロード見えた。広島大瀬良大地投手(29)が早ければ22日にも今年初のブルペン投球を行う。

昨年9月に右肘を手術したことから、今春キャンプはプロ入り初の2軍スタートとなった。リハビリは順調に段階を上げているだけに、2月中の1軍合流を視野に入れている。

2軍キャンプスタートにも、大瀬良の視線はしっかりと開幕をとらえている。昨年9月に右ひじの手術した影響を考慮されて、プロ8年目で初めてキャンプインを2軍で迎えることが決まった。順調なリハビリをへて、20日まで2日続けて傾斜を使ったキャッチボールを行った。1軍キャンプにも同行できるレベルで、不安を一蹴。早ければ22日にも、ブルペンで今年初投げを行う。

「ある程度、満足できるところにはある。キャプテンという肩書がついて、最初1軍にいられない寂しさはありますけど、下の子と接する機会もこれまでなかったですし、そういった意味ではいろんな選手と話ができる。僕もいろいろ見られるし、成長できるチャンス。プラスに捉えてやっていきたい」

自覚と責任感を胸に、自ら積極的に若手とコミュニケーションを図っていく。その一挙手一投足に若手が注目するだけに、練習に取り組む姿が何よりのメッセージとなる。順調な回復具合もあり、悠長に調整するつもりはない。1度しかない入れ替え日に照準を合わせる。「そのときには首脳陣が求めているレベルまで準備したいし、普通に行けると思う。じっくり、焦らず、慌てず、それなりに急いでつくっていこうかなと思います」。表情からも自信が感じられる。

今年6月には節目の30歳となる。昨季手術を決断した日から肉体改造に着手。ランニングメニューと筋トレ、食事制限で体重を5キロ落とした。「これまではトレーニングしながら体を大きくしてきましたけど、負担がかかってきていたとも思う。体重を落として、いい投げ方、理にかなった投げ方をつくっていけたらいいなと。これはチャレンジです」。けがや手術から、ただでは起きない。成長の歩みを止めないエースには、2軍からの復活ロードが見えている。【前原淳】

広島佐々岡監督(2軍スタートの大瀬良に)「手術明け、故障明けの選手は、ファームからと決めた。焦らずじっくりとやってほしい。その先は開幕というところを考えながらやってくれるだろうし、それぐらいの選手。早ければ沖縄に、という可能性もある」

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