阪神の谷本修球団副社長兼本部長(56)が23日、既に来日している助っ人5選手の現状を明かした。ロッテから移籍のチェンは14日に、野手のサンズ、マルテ、投手のエドワーズ、ガンケルの4人は17日に入国し、政府の方針に従い2週間の自宅待機に入っている。

谷本副社長は「家でジッとしておくしかない。できることは限られる。外を走ることもできない」と説明。それぞれの自室に自転車型トレーニング器具やダンベルなどは準備しているが、外部のトレーニングジムは利用できず、食事もほぼ取り寄せだという。5人は出国前、到着後に新型コロナウイルスの感染を調べる検査で陰性だった。キャンプ出発前と沖縄入り後のPCR検査で陰性が確認され、順調にいけばチェンは2月1日から、他の4人もキャンプ序盤からの合流は可能。それでも焦らせるつもりはない。「やっぱり急には走れない。開幕にしっかり間に合わせてくれれば。みんな日本でも実績があるのであまり心配はしていない」と語り、あくまでもコンディションを戻した上での合流を望んだ。

守護神スアレスの来日は未定。新外国人で昨季韓国で20勝した右腕、ラウル・アルカンタラ投手(28=斗山)、同じく韓国で本塁打と打点の2冠だったメル・ロハス・ジュニア外野手(30=KT)については、政府が外国人の新規入国を一時停止しており、来日のめどが立っていない。矢野監督はコーチ会議を開いた21日に「球団も全力でやってくれている。来てからどうするかを考えればいい」と話しており、懸命に「おうちトレ」を続ける助っ人たちを信じ、慌てず合流を待つ。【石橋隆雄】