オリックスに新加入した能見篤史投手兼任コーチ(41)が26日、大阪・舞洲の球団施設で自主トレを行い、ブルペン投球で、周囲の選手を驚かせた。グラウンドでキャッチボールを行い、遠投を終えるとブルペン入り。捕手を座らせた状態で直球のみ61球を投じた。

「ある程度、形として仕上げてくるというのは、目標において沖縄で(12日間)自主トレをしてきた。向こう(沖縄)と比べたら、球数自体は半分以下。ブルペンに入ったり、バッピ(打撃投手)をしたりして、トータル的に150(球)ぐらいは投げていた」

この日のブルペン投球は全てセットポジションで行い、返球を受けるとすぐさま投げるペースだった。「(ワインドアップは)そのうち出るかもしれないですね。(阪神時代の)途中からは中継ぎで、ああいう投げ方をしていたので、自然とそうなる。体が丈夫なので(年間を通して)うまく回れれば。キャンプでは例年通り、先発するつもりで球数は投げようと思います」。まずは先発調整で21年シーズンに臨む方針を明かした。

2月1日から始まる宮崎春季キャンプには「1年目という気持ちでキャンプインする。また戦力になれるように、元気な姿を見てもらえるように頑張りたい。全然、元気で、投げることに不安はない」と話した。

今季42歳を迎える「鉄の左腕」が、新天地で再スタートを切る。【真柴健】