オリックスは6日、MLBマリナーズからFAとなっていた平野佳寿投手(36)と契約合意したと発表した。17年シーズン以来、4年ぶりの古巣復帰となった。契約は単年で年俸1億5000万円プラス出来高。

宮崎・清武SOKKENスタジアムで代表取材に応じた福良GMは「何回か話をした。1人入ることで、ブルペンも厚くなる。(若手の)成長にもつながる」と獲得理由を説明した。入団会見は10日に宮崎市内のホテルで予定されている。

平野は17年オフに海外FA権を行使。18、19年はダイヤモンドバックスで活躍した。昨季はマリナーズでプレー。今季もメジャーでプレーすることを最優先にしていたが、所属先が決まらない状況が続いていた。そのため、日米通算164セーブを記録する平野自身が4年ぶりの「古巣復帰」の意思を固めた。

96年以来のリーグ優勝を目指すオリックスにとっては「朗報」だ。平野がオリックス在籍時につけていた背番号「16」は空き番号にしてきた。メジャー挑戦後も平野と良好な関係を続けており、1月下旬には大阪・舞洲で球団関係者にあいさつする平野の姿があった。

2年連続最下位に沈んだオリックスの「起爆剤」となる。昨季、抑えを務めたディクソンは先発に再転向。ヒギンスは8回に投入される方向で調整している。現時点で守護神は決まっておらず、救援陣強化を目指してきたチームにとって、大きな戦力が帰ってくる。(金額は推定)【真柴健】