追い込まれるほど力を発揮するルーキー左腕の気迫に、押し負けた。日本ハムは28日、楽天3回戦(楽天生命パーク)で、注目のルーキー早川隆久投手(22)と対戦。“早川対策”で打線を大幅に組み替えて臨んだが、4回無死満塁、6回1死満塁と2度の満塁機を生かせず。6回まで4安打に封じられ、0-5で今季初の完封負け。18年以来、3年ぶりの開幕カード負け越しとなった。
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大幅な打線の組み替えも、ホームは遠かった。注目のルーキー左腕に打線が翻弄(ほんろう)された日本ハム栗山英樹監督(59)は「(チャンスで)仕留めきれなければ、ああやって押し切られる」。自身の監督通算勝利数は、球団タイ記録にあと1つと迫る630勝のまま。3年ぶりの開幕カード負け越しとなった。
早くから「左であれだけ完成度の高いドラフト選手なんて、あまり見たことがない」と、新人離れした楽天早川の実力を認めていた。「普通なら選手には『(相手を)見下ろすくらいで行け』と言うんだけど、逆だよね。食らい付いて行くしかない」。ベテラン投手の落ち着きを身にまとい、すべての球種で簡単にストライクが取れる。大崩れはしそうにない。だから、手を打った。
1番西川、2番近藤と出塁率の高い2人を並べ、左投手に強い渡辺を3番に起用。開幕から2試合連続安打中と、伸び伸びバットが振れていた高卒3年目の野村を、中軸の5番に据えた。7番には、今季初スタメンとなる樋口を抜てき。だが、早川の前に6回まで4安打に封じられ、思い描いたように機能しなかった。
4回無死満塁の絶好機では、野村、大田のバットが変化球に空を切り、樋口も外角へ逃げながら落ちていくチェンジアップを引っかけ無得点。0-4の6回1死満塁では、樋口が三ゴロ併殺に倒れてチャンスをつぶした。小笠原ヘッド兼打撃コーチは「いいところに投げられた」と相手の力を認めた上で「ズルズル行くわけにはいかない。1試合でも早く対策をしていきたい」と、次回対戦へ視線を向けた。
栗山監督は「勝ちたかったけど、野手たちもある程度ヒットが出ているし、全員、ほぼ開幕できている。スタートは、札幌からだと思ってやる」。チームは約2週間ぶりに北海道へ戻り、30日の本拠地開幕戦に臨む。【中島宙恵】



