楽天田中和基外野手(26)が15日、オリックス7回戦(ほっともっと神戸)で4月2日オリックス戦以来、6度目の先発出場を果たし、今季初の適時打を含む2安打1打点で奮起した。それでもチームは1点差で惜敗し、4月26日以来の2位に転落した。

34戦ぶりの先発出場で奮い立った。第1打席はオリックス先発左腕・田嶋の外角球を右前打。第2打席の3回2死一、二塁では、真ん中低めのシュートをはじき返し、投手強襲の先制中前適時打を放った。「チャンスで今季初タイムリーが打てて良かったです。右打席で良い結果が出て良かったです」。この日まで右打席では13打数2安打の打率1割5分4厘だった中、右打席で今季初の複数安打を記録した。

走攻守3拍子そろった両打ち外野手として、16年ドラフト3位で加入。18年は1試合両打席本塁打を放つなど、パンチ力を武器に球団生え抜き最多の18本塁打で、パ・リーグ新人王を獲得した。今季は開幕1軍スタートで4月10日に1軍登録を抹消されたが、2軍戦5試合に出場し17打数6安打の打率3割5分3厘、1本塁打1打点と結果を残して同28日に再登録。以降は主に代走と守備固めで下支えしてきた。

チームは16日にオリックス戦(京セラドーム大阪)を行い、18日からの6連戦を経て、25日からは交流戦に臨む。バットで存在感を示した5年目外野手が、首位復帰の原動力になってみせる。【相沢孔志】