日本ハムの背番号「32」を04~10年まで背負った中嶋聡(現オリックス監督)は、03年オフに横浜から金銭トレードで移籍した。05年には捕手でチーム最多の出場機会をつかんだ。06年には当時の守護神マイケル中村とバッテリーを組み「抑え捕手」の地位を確立した。

07年に1軍バッテリーコーチを兼任。09年には大野奨太(現中日)の入団もあり出場機会は減っていくが、同年の日本シリーズ出場を果たすなど存在感は大きなものだった。11年以降、背番号「27」に変更したが、実働29年は工藤公康(現ソフトバンク)に並ぶプロ野球記録だ。

11年から根本朋久、15年から乾真大、16年には乾との交換トレードで加入した大累進が着用した。現在は谷内亮太が引き継ぎ、試合終盤の守備固め要員として奮闘している。派手さはないが、チームには欠かせない選手たちが系譜を継いでいる。