巨人クリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(27)が、4連勝中と勢いに乗るヤクルト打線を相手に、7回6安打1失点の好投で今季3勝目を挙げた。

試合前、メルセデスは捕手の大城と「今日はしっかりいいテンポを作っていこうという話もしていましたし、いいテンポにすることでいい投球にもつながる」と意思統一。描いたプラン通りの投球を実践した。

18年からコンビを組み、今季も全4試合でバッテリーを組む捕手の大城との絶妙なコンビネーションが光った。1回は空振り三振を奪った山田を除き、3人の打者が初球攻撃でわずか7球。2回も中村を除き、打者2人が初球からスイングし、9球で終えた。

「ヤクルト打線が積極的にスイングしてきたので、逆にこっちの利点ととらえて、大城選手と配球を考えて投げられた。スイングしてくれるってことは、しっかり厳しいところに投げれれば、アウトもすぐ簡単に取れるっていうことなので逆手にとって、いいピッチングをしようと考えた」

ゾーン内でキレのあるボールで勝負し、5回をわずか54球で投げ終えた。7回にこの試合初めてピンチを背負ったが、余力十分でギアチェンジ。1失点で切り抜け、大城から「球威とかも全然落ちてなかったので、逆にギアチェンジも感じたので、ナイスピッチングです」と絶賛された。

原監督からも「ナイスピッチングですね」と評価された。育成選手で巨人に入団。ジャパニーズドリームを突き進む男は、ヒーローインタビューで「オウエンオネガイシマス」と日本語でファンにメッセージを送った。