10年目の楽天釜田佳直投手(27)が先発では約2年ぶりの1軍マウンドに上がる。

28日、今季初登板初先発となる29日日本ハム戦へ向け楽天生命パークで最終調整。グラウンドのマウンドで座ったブルペン捕手へ変化球を含めて17球を投じ、感触を確かめた。

昨季は救援を務め、2軍でセーブ王を獲得。今季は先発に回り5勝、防御率2・23の2部門でトップに立つ。「久しぶりの先発なので、それなりの緊張感はありますけど、楽しみな部分も多い。積極的にバッターと勝負して行けたらいいなと思っているので、自分のボールを早いカウントからしっかりと投げ込めるようにやっていきたいなと思います」と力を込めた。

金沢高から11年ドラフト2位で入団。1年目の12年と16年に自己最多7勝をマークも13年に右肘のトミー・ジョン手術、18年に右肩、右肘の手術を受けるなど故障に泣いてきた。昨季は4試合に救援登板。1軍での先発登板は19年8月1日日本ハム戦以来698日ぶり。同白星を挙げれば、同年4月21日オリックス戦以来800日ぶりとなる。

翌30日同戦は自主トレをともにする田中将が先発を予定する。「ファームでやっている時は田中さんと同じ舞台でプレーすることも目標としてあった。いい流れでつなげられれば」と“師匠”へ好投を誓った。