ソフトバンク千賀滉大投手(28)が9日、出場選手登録を抹消された。左足首の靱帯(じんたい)損傷から復帰し、6日に3カ月ぶりに1軍登板。前半戦は残り6試合で登板機会がないため、今後は2軍で実戦を重ねながら東京オリンピック(五輪)へ調整していくことになる。

この日千賀はペイペイドームで調整していたが、工藤公康監督(58)は「ピッチングコーチの意見も聞いた中で、やっぱり状態が。3軍で投げた時と、そのあと状態がなかなか上がってこなかったと。もう1度ファームでしっかり投げた方がいいんじゃないかという風に思っています」と説明した。

千賀は6日のロッテ戦で自己ワースト10失点で3回途中KO。侍ジャパンに追加招集され、弾みをつけたいマウンドだったがまさかの結末に終わった。工藤監督は「今日抹消すれば当然前半戦は投げられない。彼自身のピッチングを取り戻すにはちょっと時間をかけたほうがいい。しっかり自信を持った状態でマウンドに上がる方が彼らしいピッチングが見られる。それをファンのみなさんも待ち望んでいると思う。『頼むぞ』と言いました」とエースに期待を寄せた。

代わって、セットアッパー左腕のリバン・モイネロ投手(25)が1軍に昇格した。