全セの阪神中野拓夢内野手(25)が、東北福祉大時代を過ごした仙台に凱旋(がいせん)した。5回には大学の1学年下の後輩、ソフトバンク津森と対戦。「仙台でともにプレーすることができて、しかも対戦することができたので、非常にうれしく思います」。全6球直球勝負で中飛に倒れたが、笑顔で再会を楽しんだ。

東日本大震災から10年と節目の年の開催。「自分自身もすごい揺れを経験しましたし、非常に被災地の方は苦しい思いをしたと思う。これからもしっかりと、東北の方々に勇気を与えられるようなプレーをやっていければと思っています」。初の球宴では巨人坂本や中日大島から、打撃の調子が悪い時の考え方も教わった。「後半戦は苦しい戦いが続くと思うんですけど、自分のプレーというのを忘れずに、しっかりと思い切ってやっていきたい」。忘れられない経験になった。