中日の田島慎二投手(31)が国内FA権利を取得した日に魂の救援登板でチームに2試合連続の完封リレーを呼び込んだ。

1安打投球の先発松葉が6回2死から3連続四死球で満塁のピンチ。打席には東京五輪の日本代表で4番も務めた鈴木誠。ここで指名された田島は148キロ内角直球で三ゴロに仕留め、2点リードを守った。

鈴木誠とは復帰登板となった7月12日にも対戦して3球三振に仕留めていた。お立ち台に立ったヒーローは「それはあまり考え過ぎず、自分の力を出すことが大事だと思いそれに集中しました。いい形で抑えられたのでうれしかった」と笑顔を見せた。

かつての守護神も故障が続き、昨年4月に右肘(トミー・ジョン)手術。術後初めての本拠地登板を最高の形で飾った。「たくさんの方に支えてもらって復帰することができたので感謝の気持ちを持って投げられていると思う。任されたポジションでいい仕事をするだけなのでこれからも頑張りたい」。逆襲を目指すチームに頼もしい右腕が帰ってきた。

▽中日与田監督(6回2死満塁、打席に鈴木誠で田島を指名しピンチ脱出)「彼のこれまでの経験で頼れた場面、ぼくが頼った場面です。手術から復帰してホントによく…あそこは大きなポイントでした」

▽中日松葉(6回途中無失点で2勝目)「立ち上がりから自分らしい投球が出来て守備の方にも助けられいいリズムで投げられました。(6回2死からの3連続四死球は)自分の弱い部分が出てしまったと思います。次回はないように頑張ります」

▽中日ビシエド(6回の適時二塁打に好守もあり連勝に貢献)「チームが勝つために自分ができること。打つだけではなく、守備でもいいプレーができたと思う」

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