満塁男は何の迷いもなく、1球で仕留めた。

西武中村剛也内野手(38)は1回、先頭から3連続安打で埋め尽くされた満塁の場面、初球を左翼席へ運ぶ満塁弾を放った。「(初球は)甘い球が来る確率は多少上がる、しっかり打つ準備はして入っています」。自身が持つ日本記録を更新する22本目のグランドスラム。今季満塁では3打数2安打1犠飛で、打率6割6分7厘、7打点と大好物の満塁で結果を残し続ける。

前日に自力Vが消滅した鬱憤(うっぷん)を振り払うかのように、強烈な先制パンチを食らわせた。オリックスにカード6連敗。自身も前日1死一、三塁で痛恨の併殺打に倒れ「昨日、僕がチャンスで打てなかったのがあったので、今日は打てて良かった」。4番の1発を呼び水に、今季チーム最多タイの15安打で4試合ぶりの勝利を飾った。

中断期間、日本のメダルラッシュを目に焼き付けた。東京五輪ではソフトボール、野球の金メダルはもちろん、リアルタイムでテレビ観戦。「特に柔道のメダルラッシュ。日本といえば柔道だし、すごく印象に残っている」。日の丸を背負い畳の上で戦う姿に注目し、刺激を受けていた。

満塁弾に続き単打と二塁打で、4回までに猛打賞。残る三塁打で、自身初のサイクル安打がかかった6回第4打席は、一ゴロに終わり「頭の中にあったぐらいであんまり気にしていない」。自身の記録よりもチームの勝利。可能性がある限り4番の仕事を果たし続ける。【栗田成芳】

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