阪神が首位ヤクルトとの天王山第2ラウンドを制し、連敗を2で止めた。ヤクルトの優勝マジックは「11」のまま変わらず。矢野燿大監督(52)は、就任3年目で監督通算200勝に到達した。

1-1と同点の7回1死二塁。守備から途中出場した島田海吏外野手(25)が、ラッキーなヒットで勝ち越し点を演出した。ヤクルト3番手今野の変化球を引っ張ると、打球は一塁ベースに直撃し、そのまま大きく跳ねて一塁手オスナのグラブの上を抜けた。運を味方につけた適時二塁打が、決勝点となった。

矢野監督の執念継投も実った。本来「8回の男」の岩崎優投手(30)が7回から登板し、8回1死まで打者4人の完璧リリーフ。さらに守護神ロベルト・スアレス投手(30)が後を継ぎ、計1回2/3を投げ抜いた。勝利の方程式の2人が終盤3イニングを担い、負けられない一戦で勝利をもぎ取った。