敗れた法大は優勝がなくなった。DeNAからドラフト4位指名を受けた三浦銀二投手(4年=福岡大大濠)が先発したが、3回7安打5失点と打ち込まれた。

ボールにいつものキレがなく、3与四球と制球も安定しなかった。「調子は良くなかったですが、その中でもできることはあったかと思います」と責任をしょいこんだ。

勝てば優勝の望みが残っていた。だが、これで3敗2分けと、1勝が遠い。加藤重雄監督(65)は「今日以降、勝てばと、決死の思いで臨みましたが、あえなく負けてしまいました」と唇をかんだ。5試合で6得点のみ。打線が湿る。新型コロナウイルスの集団感染により、調整時間が限られた影響は否めない。さらに、リーグ戦参加が遅れたため、過密日程となっている。だが「負けの原因にはしたくない」と言った。

折り返しの5試合を終え、残りをどう戦っていくか。加藤監督は「(リーグ戦に参加できたことへの)感謝でいっぱいです。それに報いるためには、相手を苦しめる試合をやること。目の前の勝負に全力で向かいたい」と前を向いた。三浦も、主将として「悔いのない試合にしたい。全部勝って、なるべく上位で、いい終わり方をしたい」と決意を口にした。