西武は20日、榎田大樹投手(35)と小川龍也投手(30)の両左腕に、戦力外を通告したと発表した。ともに現役続行を希望している。

榎田は10年ドラフト1位で阪神に入団。18年にトレード移籍で西武入りし、その年に先発として11勝を挙げ、自身初の2桁勝利を達成してリーグ優勝に貢献した。しかし今季は、5月18日イースタン・リーグのヤクルト戦で、ライナー性の打球が左手に直撃。同28日に都内の病院で「左母指末節骨開放性骨折・基節骨骨折に対する骨接合術」を受けていた。9月に実戦復帰を果たしたが、1軍登板はなかった。

18年7月に中日から金銭トレードで加入した小川は、左の中継ぎとして活躍。19年には55試合に登板し、チームのリーグ連覇に貢献した。昨季も38試合に登板し防御率2・10をマークしたが、11月に「左肘鏡視下関節形成術」を受け、今季は開幕2軍スタート。5月に1軍へ昇格し5試合に登板したが、抹消後は1軍登板がなかった。

2人は球団から功労者として引退セレモニーなどを提案されたが、ともに固辞。現役にこだわり、今季限りの退団が決まった。

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