広島が16日、メジャー移籍を目指す鈴木誠也外野手(27)のポスティングシステム申請を承認したことを発表した。ポスティングの期限は12月5日。ポスティングが開始されると、メジャー30球団と30日間、交渉が可能となる。

◆ポスティングシステムとは

海外フリーエージェント(FA)権取得前に米球界に移籍できる制度。以前は最高入札額を提示した球団が独占交渉権を得たが、現在は譲渡金支払い意思のある全球団と交渉できる。日本球団への譲渡金は、選手が契約で保証される額により変動する。メジャー契約の場合、保証額のうち2500万ドル(約27億5000万円)までの部分の20%、2500万ドルを超えて5000万ドル(約55億円)までの部分の17・5%、5000万ドルを超えた額の15%の合計となる。契約期間内に獲得した出来高払いの額からは15%が追加で支払われる。

◆ポスティングシステムでメジャー移籍した主な日本人選手

・イチロー オリックス→マリナーズ(00年11月)

・石井一久 ヤクルト→ドジャース(02年1月)

・松坂大輔 西武→レッドソックス(06年11月)

・岩村明憲 ヤクルト→デビルレイズ(06年11月)

・ダルビッシュ有 日本ハム→レンジャーズ(11年12月)

・青木宣親 ヤクルト→ブルワーズ(11年12月)

・田中将大 楽天→ヤンキース(13年12月)

・前田健太 広島→ドジャース(15年12月)

・大谷翔平 日本ハム→エンゼルス(17年12月)

・牧田和久 西武→パドレス(17年12月)

・菊池雄星 西武→マリナーズ(18年12月)

・筒香嘉智 DeNA→レイズ(19年12月)

・有原航平 日本ハム→レンジャーズ(20年12月)