阪神の山本泰寛内野手(28)が3日、西宮市内の球団施設で契約更改交渉を行い100万円アップの1900万円でサインした。

山本は昨年オフにライバル巨人から金銭で16年ぶりのトレードで阪神入り。遊撃を中心に内野ならどこでも守れるユーティリティーで、開幕1軍入りをつかんだ。4月3日の中日戦(京セラドーム大阪)では中越えサヨナラ二塁打を放った。「サヨナラ安打というプロに入って初めての経験もできた。新しいチームに入って、ジャイアンツとは違った環境でやることも貴重な経験になりました」と話した。

今季は2年ぶりの1軍で69試合に出場。打率1割8分6厘、0本塁打、3打点。途中2軍落ちも2度経験した。「途中、盲腸ということもあって離脱してしまった。やっぱり1年を通して1軍で貢献できなかった悔しさと、リーグ優勝、日本一になれなかったくやしさはすごくある」と振り返った。打撃力をアップし、来季は貴重な右の内野手として1年間1軍での活躍を誓った。(金額は推定)