広島ドラフト6位末包昇大外野手(25)が春季キャンプでのさく越えアピールに向けて打撃の状態を上げていく。

ここまで屋内練習場の大野練習場でのフリー打撃が続く。屋外でのフリー打撃はすでに内定している1軍キャンプ初日の2月1日に解禁される。例年、キャンプ序盤は“さく越え”が注目されるだけに、飛距離が持ち味の大砲は目を光らせる。

「やっぱり、さく越えが一番分かりやすい指標だと思う。僕のアピールポイントはそこなので。求められているのもそこだと思うので、しっかりアピールできたらなと思います」

本数の結果よりも、打球方向などの質にこだわる。「レフトにばかり柵越えしていても、そこにしか打てないと見られてしまう。全方向に打てればと思います」。キャンプはあくまでシーズンに向けた準備期間。アピールしたい気持ちが先行して柵越えばかり狙っては、体の開きが早くなるなどフォームを崩す一因となる。練習のための練習になっては意味がない。

17日までの第2クールでは慣れない環境での気疲れも重なり、疲労が打撃に影響した。下半身がぐらつき、上体に頼るスイングがあったことを19日からの練習へのテーマに挙げる。「下半身をしっかり使えたか、確認しながらやりたい」。明確な目的意識を持って調整を進めていく。【前原淳】