来日2年目の阪神メル・ロハス・ジュニア外野手(31)が2日、沖縄・宜野座キャンプで新任の藤井康雄1、2軍巡回打撃コーチ(59)の指導を熱心に受けた。

前日1日同様に、この日もマルテと2人でランチ特打を行った。左、右と両打席で計46スイングで柵越えは6発。左打席で4発、右打席で2発を放った。特打後に藤井康コーチから密着指導を受けた。手の位置などを特にアドバイスされたロハスは「藤井康コーチの言っていたことは、すごく理にかなっている。それが自分に向いているか試しながらやっていきたい」と話した。

藤井康コーチが指導する4スタンス理論では、ロハスはイチロー氏と同じ「A1タイプ」と明かした。これまでに外国人選手で4スタンス理論を教えたのはオリックス時代のラロッカで、のみ込みが早く「(藤井康コーチのことを)マジシャンって言ってた」と感謝されたという。

ロハスは一昨年に韓国・KTで47本塁打、135打点の2冠王でMVPを獲得。昨年は打線のキーマンとして期待されたが、新型コロナウイルスの影響で来日が遅れ、60試合で打率2割1分7厘、8本塁打、21打点と不本意な成績に終わった。今季はキャンプ初日から合流。「ここで練習するだけでも全然違う。キャンプに来て準備をするのは大きな意味がある」と、笑顔で話した。

米国での自主トレをともに行った巨人の新外国人ポランコにも「自分が教えられること、アドバイスできることは全部教えました」とアドバイス。「彼にも成功してもらいたい。日本はすごくいい国。楽しんでもらいたい。特に自分が昨年苦しんだことを伝えるだけ伝えた」と、仲間思いな一面も見せた。