ミスで落ち込む暇があれば、次で取り返せ。西武の伝統的な気風が出た。

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2点を追う5回2死一、三塁。山村は「エラーをしている。なんとか1点を取ろう」と広島森下に立ち向かった。3回の遊撃守備で先制を許す適時失策を犯していた。汚名返上の機会で、右腕のチェンジアップを右前適時打。「失投だったと思うけど、その失投をヒットにできた」と素直に喜んだ。

絶対的な正遊撃手の源田が遠征には不在の中、開幕1軍へアピールを続ける。7回にはバント失敗に加え、けん制で刺されるミス(記録は盗塁死)もあったが、9回1死二塁では引っ張って二ゴロの進塁打。辻監督は「考えたら、まだ2年目。本当に成長している。粘り。アウトになっても走者を進める意識。そういう姿勢がうれしい」と目を細めた。

源田が合流する8日からのDeNA戦(横浜)にも同行する。山村にとって東海大相模時代、主将として県内無敗のまま高校野球を終えた舞台だ。「課題を1つずつ見直して、やっていけたら」。ゆかりの地でもアピールする。

▽西武渡部(8回1死一、三塁で内角高め138キロを左翼へ犠飛) 最低でも犠牲フライ、どんな球でも食らいついていこうと思っていたのでよかったです。