ソフトバンクのドラフト4位ルーキー野村勇内野手(25)が、球団新人ではダイエー時代の94年小久保以来となる1試合2本塁打で、チームを今月8日以来、約2週間ぶりの連勝に導いた。5カードぶりのカード勝ち越しも決め、首位楽天と0・5差に接近した。

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「2番二塁」で先発した野村勇が見せた。まずは3回2死一塁で、日本ハム杉浦の高めに浮いた直球をとらえ左翼席へ先制の2号2ラン。7点リードの6回1死では日本ハム西村から、またも高め直球をたたいて左翼席へチームトップに並ぶ3号ソロをたたき込んだ。「追い込まれていたのでコンパクトを意識して、芯に当たってくれました」と振り返った。

ただ、2本塁打の活躍にも浮かれてばかりはいない。この日は6打席に立ち、本塁打以外は死球と3三振だった。「4番の外国人ではないので。出塁率だったり、そういうのを求められている。足もあるので、転がしたり、そういうのが仕事だと思っている。しっかり反省しないといけない」と冷静に、自身の課題と向き合った。

野村勇の働きに、藤本監督は「たまに出たり出んかったりで大変やろうけど、しっかり仕事してくれてるよね」とご満悦。「後は2ストライクからの対応力。これができたら完璧にレギュラー取れるんじゃないですか」と期待を込めた。柳田、栗原の離脱後は苦しんでいた打線も活気を取り戻し、19年8月以来の4試合連続2桁安打をマーク。徐々に勢いづいてきた。【山本大地】

○…ソフトバンク東浜が得意のハム料理で2勝目を挙げた。「ヒットは打たれたけど、冷静に投げられたのは良かったと思う」。7回105球を投げ、8安打2失点。前回17日の楽天戦(鹿児島)では4回途中6失点KOだっただけに雪辱のマウンドでもあった。これで対日本ハムは18年から9連勝。対戦成績も通算14勝3敗と圧倒的なハムキラーぶり。「まだまだ状態を上げていかないといけないと思う。シーズンは長いのでしっかりやっていきたい」と気を引き締めた。

○…ソフトバンク今宮が3安打3打点の活躍だ。3回に二塁打を放つと、4回には1死満塁から右前へ2点適時打。「いい流れの中で打席に入ることができました。追い込まれてからは冷静に打つことができた」。146キロの直球を逆らわずに巧打した。5回にも2死一、三塁から三遊間を破るタイムリー。「いいスイングで、真っすぐを捉えることができたと思います」。昨季2度しかなかった猛打賞が今季早くも3度目。打撃好調を維持して攻守にチームをけん引する。

▽ソフトバンク柳町(5回、中越え適時三塁打)「とにかく積極的にいこうと打席に入りました。自分のスイングで仕留めることができて良かったです」

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