阪神が関西ダービーに快勝し、交流戦初優勝に望みをつないだ。

開幕カードのヤクルト戦で3連敗して以来の京セラドーム大阪。とくに開幕戦は8-1から大逆転負けを食らって、開幕9連敗の悪夢の始まりとなった。第2の本拠地でようやく今季初勝利を挙げた。

2戦連続0封負けと元気のなかった打線が、初回に流れをつかんだ。大山悠輔内野手(27)が右翼線二塁打を放ち、チーム22イニングぶりの得点を挙げた。

絶好調の大砲は止まらない。1-0のまま迎えた6回。敵失で1点をもらった直後、大山は左越えに14号3ランを打ち込み、5-0と突き放した。交流戦は16試合で7本塁打、19打点の暴れっぷりだ。

エース青柳晃洋投手(28)が、2度目の中5日登板で好投した。初回のピンチを乗り切ると、2回以降は全くの隙のない投球。中盤まで投手戦の様相になったが1点も与えず、5回の4得点を呼び込んだ。

前回の日本ハム戦に続いて三塁も踏ませず、7回無失点、2安打2四死球で7勝目(1勝)を挙げた。12球団ダントツの防御率は0・89まで下がった。3試合に先発した今年の交流戦は自責点なしのまま終えることが確実になった。

交流戦での関西ダービーは阪神の29勝31敗3分けとなった。残り2試合も勝てば勝敗で並ぶことになる。

◆交流戦Vの行方 優勝の可能性があるのはヤクルト、阪神の2球団。首位ヤクルトは11日に勝つか引き分け、敗れても阪神が引き分け以下なら4年ぶり2度目のVが決まる。阪神の優勝条件は残り2試合を○○、ヤクルト●●で12勝6敗の同率に並び、規定により得失点率差の比較に持ち込むしかない。

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