日本ハム鈴木健矢投手(24)がBIGBOSSプロデュースのプロ初勝利を挙げた。「率直に、やっぱうれしいです」。3年目の新米アンダースローは任されたワンポイントで、新庄監督から助言されたことを全て、つぎ込んだ。

出番は同点の9回2死。「デスパイネから行くと言われていたので、そこに対して気持ちをつくっていた」。初球から3球目まではゆっくりと、じらすような投球動作。3球とも微妙にタイミングを変えた。4球目はゆったりと左足を引いてから一転、「スーパークイック」で投球。デスパイネも思わず目を見開いて驚いた。工夫を凝らしながら、最後は真ん中高めのスライダーでタイミングを外して一飛。トレードマークのサングラスを取り、満面の笑みだ。

22日楽天戦では9回にサヨナラ本塁打を浴びていた。「1本打たれたらサヨナラで負ける同じ状況で使ってもらった。意気に感じて思い切っていった」。やれることを尽くした先に初勝利が待っていた。

春季キャンプ中にサイドスローからアンダースローへ転向。その後も投球ごとの間合いの変化、スーパークイックなども「全部ビッグボスの助言」。アドバイスを実力に変えつつある。

鈴木 最初は戸惑いしかなかったけれど、ボスが可能性を広げてくれた。本当に(アンダースローへ)変えて良かった。ビッグボスが、いろんなことをアドバイスしてくださって、いろんな場面で試していただいている。ボスの意図をくみ取って自分の中で頑張ってくれということだと思う。

BIGBOSSが照らしてくれたプロで生き抜く道を、これからも突き進む。【木下大輔】

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