プロ野球12球団は6月30日、オンラインで臨時実行委員会を開き、7月1日の西武-ソフトバンク戦(ベルーナドーム)の中止を決めた。コロナ禍によるソフトバンクの試合中止は、6月29日の本拠地ロッテ戦に続き2試合目となった。

球団では前日29日までに1軍の選手、コーチ、スタッフ合わせて18人が陽性。この日のPCR検査では全員の陰性が確認されたが、2軍で選手1人に新たな陽性疑いが判明した。日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は「感染をいかに防ぐか。一方で、予定された試合をいかに行うか。バランスになると思う」と、判断に至った理由を説明した。

それでも2日以降は試合を行う方向だ。1日に再び1軍全員にPCR検査を行う。同事務局長は「明日(1日)、陰性が確認されると、少なくとも3日以上は陰性を確認した選手。リスクは相当軽減されていると思うので、土日の試合挙行につなげたい」。ソフトバンクの球団関係者も「(陽性者が)多いと状況は変わるが、1人や2人で濃厚接触の疑いがない、少ない、隔離できるということであれば、陰性のメンバーだけで週末の試合に向けて準備をする」と話した。多数の感染者が出なければ、5日ぶりの試合に向けて、1日午後に移動する予定だ。【只松憲】

○…コロナ禍の中、チームの活動再開時に、森、笠谷、中村亮、渡辺、中谷が緊急昇格することで決まった。中村亮は育成選手だが、近日中に支配下契約の締結が発表され、そのまま1軍に合流する予定。中谷はデスパイネ、グラシアルら右の長距離砲が離脱した穴を埋めるべく「(2軍では)いろいろ試してきました。しっかりやれることをやります」と気合を入れた。

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