オリックス田嶋大樹投手(25)が、プロ初の奪三振ゼロで粘り勝ちだ。制球に苦しんだが、味方の援護に支えられ、今季6勝目。21年9月16日楽天戦(楽天生命パーク)から屋外登板は7連勝だ。「リズムのよくないピッチングになってしまった中で、なんとか5回まで投げられたのは野手陣が序盤から得点を重ねてくれたおかげだと思います」。5回2失点で降板後、ベンチから声援を送り続けた。これで楽天戦は5連勝となった。

打者26人に対してフルカウントは実に7度。全5イニングで得点圏に走者を背負い、2回は連打から、3回は四球がらみでそれぞれ1点を失った。「試合の中でなんとか修正していきたかったのですが、最後まで修正できなかったことが悔しいです」と厳しい表情だった。

それでも左腕キラーの味方打線が、辛島を攻略。交流戦を除けば、相手先発が左腕の試合は5月10日の日本ハム戦で加藤に勝ってから10連勝となった。中嶋監督も「今日はいい田嶋じゃなかった。それでも粘って勝ちがついたっていうのは、田嶋によかったと思います」と、結果を喜んだ。これで借金を2に減らし、3カード連続勝ち越しに王手。4位に浮上した。【堀まどか】

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