ソフトバンク増田珠内野手(23)が、プロ初安打となる1号ソロを放った。2点を追う4回1死。ロッテ・ロメロから右翼越えの1発。打った本人も驚いた表情で、ダイヤモンドを1周。ベンチ前では先輩松田のポーズをまねて「熱男!」を決めた。「出塁することだけを考えて打席に入りました。思い切った自分のスイングで真っすぐを捉えることができました。素直にうれしいですが、ホームランになるとは思わず、驚きのほうが強いです」と興奮気味に振り返った。

横浜高では3年夏の神奈川大会で大会新の4戦連発を含む大会タイの5本塁打を記録。高校通算33本塁打のスラッガーだった。17年ドラフト3位でソフトバンク入り。1軍での出場はここまで19年の2試合のみだった。今季は2軍で打率2割9分1厘の好成績。チームにコロナ陽性者や故障者が相次ぐ状況で、この日が3年ぶりの1軍昇格となった。

昨年2軍で指導していた藤本監督は「ボールに食らいついていく姿が出ている」と増田の姿勢を評価。「調子がいいんだから。結果を恐れずに、思い切ってやってほしい」と期待していたが、プロ初本塁打という100点満点の回答で応えてみせた。

◆増田珠(ますだ・しゅう)1999年(平11)5月21日生まれ、長崎県出身。横浜では2年夏、3年夏に甲子園出場。高校通算33本塁打。17年ドラフト3位でソフトバンク入団。19年に1軍戦で2試合出場も無安打。今季はウエスタン・リーグで53試合に出場し、2割9分1厘の好成績を挙げていた。179センチ、83三キロ。右投げ右打ち。

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