若鷹で首位奪回だ。ソフトバンクが7月28日以来、27日ぶりにパ・リーグトップの座を奪い返した。3-3の延長11回に谷川原健太捕手(25)が勝ち越し犠飛。ドラフト2位ルーキー、正木智也外野手(22)もプロ1号を放つなど、杜(もり)の都で若い力が躍動した。チームは柳田まで離脱するなどコロナ禍に苦しむが、一丸で5連勝。一気に大混パを抜け出す勢いだ。

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ソフトバンク救援陣が無失点リレーで、延長勝利を呼び込んだ。1点リードの7回途中、先発レイの後を受けた2番手嘉弥真は、残った走者こそかえしたが、同点にとどめ、後続を断った。8回には3番手藤井が2四球を出しながら無失点。9回は4番手モイネロが打者3人でしっかり抑えた。

延長に入ると、10回は5番手甲斐野が得点圏の走者を背負ったが、要所を締めた。そして谷川原の犠飛で1点を勝ち越し11回の裏は、6番手で津森が登板。3者凡退でプロ初セーブを挙げ「最後を任せられる緊張感は特別なものがありました」と首位奪回を導く快投に喜びをかみしめた。

7回を任されていた松本が体調不良を訴えて、宿舎静養を余儀なくされるなど、苦しいブルペン事情だった。総力戦を制した藤本監督は「(津森は)今日はいい球を投げてましたね。気合が入っていました。これからまだまだ、苦しい戦いがあるでしょうけど、みんなで乗り切っていかないとしょうがないので」とリリーフ陣の奮闘をたたえた。

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