楽天小深田大翔内野手(26)が、1発で試合を決めた。

2点を追う8回1死二、三塁で迎えた第4打席。1ボールから唐川の143キロのカットボールをコンパクトに振り抜いた。打球は右翼席へ突き刺ささる2号3ラン。劇的な本塁打に、球場が沸いた。「ほとんどホームラン打つタイプでもないですし、自分のホームランで試合が決まったということがなかったので、それは今はすごくうれしいです」と驚きながらも笑顔だった。

今季は遊撃手のレギュラーとして試合に出続けてきていたが、ライバル山崎剛が好調。8試合連続で遊撃の先発を明け渡した。7日ソフトバンク戦では「2番左翼」で先発。この日も「2番二塁」。「悔しい気持ちはあります。その中でも、また出番が来たときにしっかりやれるようにという気持ちで練習からしっかりやっています」。定位置再奪取への思いは強い。

小深田と山崎。シーズン終盤で、激しい競争が続いている。その中での決勝打。石井GM兼監督は「ああいうところで結果を出すということは、自分のためにもなるし、チームのためにもなる。切磋琢磨(せっさたくま)してくれるというのはチーム力が上がっていいことだと思う。多分本人も悔しい思いはしてると思うし、そこでいい結果が出たのはよかったなと思います」と評価していた。

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