今季限りでの現役引退を表明している西武内海哲也投手(40)が19日、埼玉・所沢市内の球団施設で引退会見を行った。

「私事ことですが、今シーズンを最後に現役を引退することを決めました。19年間いろんな事がありましたが、今はやりきった思いでいっぱいです」。巨人で15年。最後は西武は4年を過ごした。ただ心残りは「ライオンズで活躍できなかったこと」という。理路整然と言葉をつむいでいたが、だんだん涙がこみ上げた。「現役をやらせていただき…感謝しかない」。言葉につまった。

マウンドに別れを告げる胸中も吐露。「今シーズンが始まって、どこかで辞めなければいけないなという気持ちがあった」という。「1軍登板機会が少なくなっている。昔みたいに絶対抑えられる自信がなくなってきた。そういう気持ちで1軍のマウンドに立っても違うなと今年、特に思った。それで決断しました」と説明した。

西武の投手陣の仲間からは記念の花束を受け取った。自主トレを一緒に行う弟子の渡辺からは感謝の手紙を朗読された。

プロ19年目。135勝104敗。03年ドラフト自由枠で巨人に入団し、エースとして11年から2年連続最多勝に輝いた。18年オフにFAの人的補償で西武に移籍した。今季は5月7日の日本ハム戦では今季初登板。5回を投げて、史上92人目となる通算2000回を達成した。

この日の楽天23回戦(ベルーナドーム)に先発し、打者1人を投げる。試合後には引退セレモニーも実施される。