広島が来季からの新監督として球団OBの新井貴浩氏(45)に就任を要請し、内諾を得たことが7日、分かった。

球団幹部は「フレッシュさが必要だと思っている。リーダーとしてチームを引っ張っていってほしい」と期待した。

コーチ経験なく、監督就任となるが「関係ない」と不安視はしていない。「(会沢や菊池涼などの)仲間がいるからゼロからじゃない」とかつてのチームメートとともにつくる新しい広島像を描いた。

チームは4年連続Bクラスに沈んでいる。再建だけでなく、若返りの命題もあり、取り組むべき課題は多い。新井氏自身は若い頃、試合前練習でさえも、ユニホームを泥だらけにして、鍛錬に励んだ。「自分がやってきたことを若い子にも要求してほしい」と球団幹部が期待を寄せる。

強い広島を取り戻すため、広島に愛されている男に23年シーズンを託した。

◆新井貴浩(あらい・たかひろ)1977年(昭52)1月30日、広島県生まれ。広島工-駒大を経て98年ドラフト6位で広島入団。05年に球団タイの6試合連続本塁打。07年オフにFAで阪神に移籍。08年北京五輪では日本代表の4番を打った。同年12月から12年まで労組プロ野球選手会会長。14年オフ、阪神に自由契約を申し入れ広島に復帰。通算2000安打を達成した16年に打率3割、101打点でリーグMVP。05年本塁打王、11年打点王。ベストナイン2度、ゴールデングラブ賞1度。実働20年の通算成績は2383試合、7934打数2203安打(打率2割7分8厘)、319本塁打、1303打点。189センチ、102キロ。右投げ右打ち。