広島が来季からの新監督として球団OBの新井貴浩氏(45)に就任を要請し、内諾を得たことが7日、分かった。

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広島の新監督就任が決まった新井氏は現役時代、絵になる選手だった。打つ、守るだけでなく、バット投げにガッツポーズ、それに汗水流して猛練習に打ち込む姿もまた、絵になった。

ある意味で、自己プロデュース力にたけているとも言える。後輩選手ですら「見ていて面白い。個性が強すぎる。あれだけ突き抜けたものがないと、あの年齢までプレーできないのかもしれない」と言わしめるほど。表面だけでなく、内面も筋が通っている。ときに矢面に立ち、ときに奮い立たせ、ときに厳しい言葉をかける。だからこそ若手がついてきた。「新井さんのようになりたい」「黒田さんと新井さんがいたチームのように」という言葉は3連覇を知る選手たちから自然と聞こえてきた言葉だ。

3連覇の中心にいた選手が、監督となって帰ってくる。自己プロデュースにたけた新指揮官はどう新生広島をプロデュースしていくのか、楽しみでならない。【広島担当=前原淳】

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