「静岡のジーター」が、北の大地で躍動する。日本ハムからドラフト5位で指名された立正大・奈良間大己内野手(22)が26日、埼玉・熊谷市の同大キャンパスで指名あいさつを受けた。高校時代も注目された逸材は、大学4年間で着実に力をつけ、プロになる夢をかなえた。

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指名あいさつを受けた奈良間は「数日たって、プロになる実感がでてきた。絶対やってやろうという気持ち」と意気込んだ。ドラフト会議から5日。名前を呼ばれた直後の力強いガッツポーズが印象的だったが、その目は新たなステージを見つめていた。

常葉大菊川(静岡)時代の18年。「静岡のジーター」の異名で甲子園を沸かせたが、プロ志望届は出さなかった。U18日本代表でチームメートだった根尾(中日)や小園(広島)との差を感じたからだ。「活躍する自信をつけてから挑戦したい」と大学進学を決意。4年後に彼らと同じ舞台に立つことを誓った。立正大学では1年春からベンチ入り。4年時はキャプテンとしてチームをけん引。夢を現実のものとした。

大学ではパンチ力のある打撃を身に付け、「1番・遊撃手」の座を守り抜いてきた。坂本スカウトは「スイングスピードが非常に速い。内野手として人間業を離れた動きが出来る」と絶賛するが、奈良間は「どこでも出来る準備はしてきた。試合に出られるポジションでチームに貢献したい」と冷静。新庄監督の下で貪欲にアピールし、1軍をつかみ取る覚悟だ。

チームメートとなる吉田輝星とはU18代表時、常に一緒に行動。「おもちゃにされてました」と笑うが、今でも日頃から連絡を取り合うほど仲良しだ。指名後も「よかったな、戦う仲間として一緒に頑張ろう」と電話が来たという。「いち早く1軍で活躍できるように頑張っていきたい」。俊足巧打のスター候補が新しくなる本拠地で、新たな歴史をつくる。【星夏穂】

◆奈良間大己(ならま・たいき)2000年(平12)5月8日、静岡県菊川市生まれ。菊川西中では小笠浜岡シニアで捕手。常葉大菊川では1年秋からレギュラー。3年夏は主将として甲子園出場を果たし「1番遊撃」で16強進出。1回戦益田東(島根)戦では本塁打を放った。大会後には高校日本代表に選出され、正二塁手としてU18アジア選手権3位に貢献した。立正大では1年秋から遊撃のレギュラー。2年秋から1番打者に定着。今年は主将を務めている。50メートル走5秒8、遠投100メートル。

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