広島の2軍打撃兼走塁コーチに決まった福地寿樹氏(46)が28日、マツダスタジアムで就任会見に臨み、「真剣な気持ちで、新鮮な気持ちで来ました。新井監督から若手の育成とチームの底上げに力を貸してくださいと連絡がありました」などと抱負を語った。

93年にドラフト4位で広島に入団。西武、ヤクルトでプレーし、2度の盗塁王に輝いた。昨季までヤクルトで外野守備走塁コーチなどを務め、広島には05年以来18年ぶりの復帰となる。「久しぶりの赤いユニホームなので本当にワクワクしています」と声を弾ませた。

今季、球団ワースト記録を塗り替える26盗塁に終わった。チームの再浮上に、機動力の再構築は欠かせない。「伝統である機動力は先輩方が築き上げたもの。原因を追究して整備したい」。元盗塁王が再加速へ導く。

◆福地寿樹(ふくち・かずき)1975年(昭50)12月17日生まれ、佐賀県出身。杵島商(現白石)から93年ドラフト4位で広島入団。97年に初出場し、06年開幕直前にトレードで西武へ移籍。07年オフにはFA移籍した石井一久の人的補償でヤクルトへ。08、09年はともに42盗塁で盗塁王を獲得し、12年限りで現役引退。14年から21年までヤクルトでコーチを務めた。現役通算1009試合出場、2389打数650安打、20本塁打、184打点、251盗塁、打率2割7分2厘。現役時代は184センチ、85キロ。右投げ両打ち。