プロ野球ドラフト会議でロッテ3位指名の日本文理・田中晴也投手(18)が24日、新潟市内で仮契約を交わした。契約金5000万円、年俸600万円。背番号は「35」に決まった。

ロッテのユニホームに袖を通して帽子をきっちりかぶると、田中は自然と笑顔になった。「(着心地は)いいです」。仮契約を交わし「より一層、プロ野球選手になれたという実感が芽生えてきた」。背番号は35。「いい背番号をいただいた。早く活躍して『35番は田中晴也、いい投手』と思われるように結果を出したい」と気を引き締めた。

追いかける存在がいる。憧れ続ける佐々木朗希だ。「1日でも早く肩を並べて(先発)ローテーションに入れるように」。榎康弘スカウト部長(50)も「25年に常勝軍団を作ることを掲げている。そこで活躍してほしい」と期待した。最速150キロの直球にはこだわりを持つ。「分かっていても三振が取れる直球が理想」と田中。それを身に付ければ佐々木の背中に近づく。

将来の目標は「日本を代表する投手になって世界で活躍すること」。9、10日は野球日本代表の強化試合、23日はサッカーW杯の日本戦を寮でチームメートとともにテレビ観戦した。日の丸を背負う選手のすごみは、最高の刺激になった。「すごく準備をして、ああいう舞台で結果が出るのだと思う。自分も日本を背負える投手に早くなりたい」。プロの世界に身を投じる決意をしっかりと固めた。【斎藤慎一郎】

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