日本ハム宮西尚生投手(37)が4日、母校の市尼崎(兵庫)で自主トレを公開した。昨年9月に自身3度目の左肘手術を受けてからは「今日が初めて」とブルペン入り。高校時代に何度も投げた懐かしの傾斜で、立った捕手に対して、スライダーやシンカーなども交えて28球を投げた。

昨季は左肘痛の影響でプロ最少の24試合の登板にとどまり、15年目にして初めて登板数が50試合に達しなかった。コンディションを整えて迎えた16年目は「僕の中で勝負の年だと思っている。納得のいく年にしたい」。例年より、かなり早めの調整ぶりに強い決意がにじんだ。

手術明けの左肘なども含めて「体の状態は、ここ数年に比べたらケアもできたし、本当に一からリハビリだったので、本当に細かく10月くらいから体をつくっていけたので、今が一番ピークでいいかなと思ってます」と、ここまでは納得のオフを過ごしている。

元日には家族で初詣に行き、おみくじを引いた。勝負の年の運勢は-。

「僕が行っているところ、『半吉』っていうのがあって、半吉やったんで…なんとも言えないです。内容的には…すっごい悪かったんで(笑い)。『願いかなわず』って書いてました」

苦笑いで明かしたが、おみくじの結果を受けてモチベーションはさらに上げられるのが鉄人サウスポーたるゆえん。「祈ることって大事やと思いますけど、そこに頼らない自信を、この練習で付けたい。やっておけばピンチの時でも自信を持って投げられると思うので。そのへんの後悔がないように今年はトレーニングに臨んでいる」。大復活を遂げる下準備も抜かりなくやり遂げ、半端ない吉兆シーズンへつなげる。

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